子どもと絵本〜3・4・5才(幼児)編〜


前回「子どもと絵本~0・1・2才(乳児)編~」で、赤ちゃんに読んであげるのに適した絵本はどのような絵本かを紹介しました。
今回はその先の、小学校へ上がる前の幼児(3〜5才)にはどのような絵本を与えるとよいのでしょうか。

好奇心をかき立てる絵本

この頃になると、個々に興味があるものが変わってきたり、好みなども出てきます。
2才までは男の子も女の子も、みんなアンパンマンに夢中ですが、3才を過ぎると次第に、興味の先が変わってきます。
男女で関心のあることにはっきりと差が出てきますよね。
また、同時に性別ということではなく、個々に好きなものも出てきます。それぞれの個性が顕著になってきます。
赤ちゃんの頃に読んでいた絵本のように抽象的な内容ではなく、子どもの興味を引き、
好奇心をかき立てる絵本がこの年代の子どもにとってふさわしい絵本と言えます。
個人差も大きい時期ですので、お子さんの興味や成長段階を見て、お子さん自身が楽しめる絵本を選ぶようにしましょう。

字が読めるようになっても読み聞かせを

成長段階として、2才頃から数字に関心を持ちはじめる子が多く、3才になると、ひらがなに興味を持ちはじめます。
最近では4,5才でひらがな・カタカナが読めるお子さんも多くなっています。
「自分で読みたい」という気持ちも出てきますが、やや長めのお話しを大人が読み聞かせてあげることはまだ必要です。
ストーリー展開を楽しみ、想像力を働かせる、わくわくするようなストーリーのあるものがおすすめです。
魅力的な人物が登場するファンタジーや、昔話、海外の民話をもとにした物語などもよいでしょう。
子どもたちは、おばけや妖怪といった不思議なものが出てくる絵本が大好きですよね。

子どもの成長を助ける絵本

逆に、子どもの生活に身近な題材も子どもの成長を助けます。
たとえば、お友達とけんかをして、仲直りするストーリーや、弟(妹)が生まれるお話などです。
保育園や小学校生活について知ることができるような絵本もおすすめです。

3・4・5才の子どもはどんどん新しいことを知りたがり、吸収していきます。
こんな事を考えるようになったのか!こんな事がわかるのか!と絵本を通して驚かされるでしょう。